指導者紹介

~指導者より~

学生時代の私はヴァイオリンが大好き、小さな子ども大好き。どちらかの傍にいると幸せでした。
中学生の頃よりボランティア活動でベビーホーム、高齢者、障がい者施設へ度々訪問していたので、福祉の道に進もうと考えていました。しかし高3の春を迎え、その当時のヴァイオリンの恩師、高尾亨先生から、松本の音楽院で勉強を続けてみないか?と、推薦していただけることになりました。小学4年生の器楽クラブをきっかけにヴァイオリンを始めた私は、メソード入会が小学6年生と遅咲きでしたので、音楽の道は縁遠い世界だと思っていましたから、そう勧められたときは驚きと喜びで、一層練習に励むことができました。

1983年春、無事にスズキ・メソード音楽院に入学し、そこからは毎日鈴木鎭一先生によるレッスンがありました。朝のグループレッスンに始まり、個人レッスンでも、先生の愛情溢れる深い音、音楽的センス、表現法を勉強しました。国内外の数々の優れた音楽家たちが先生を訪ねてこられる毎に、研究生もその演奏会や茶話会に一緒に呼んでくださいました。鈴木先生のお人柄は『愛に生きる』そのものでした。先生の手から指導者認定を渡された実績とそのとき受けた責任感が、自己の職務を支えています。
1987年卒業後は、台湾、ニュージーンド、イギリスのワークショップなどにも招待され、現地の指導者や子どもたちの指導にあたりました。翌年から正規派遣指導者として渡豪、シドニーとニューカッスルで約4年間勤めました。帰国後は西湘地域の教室で指導を継続。結婚後に2人の子ども(ともに重度障がい児)をもうけ、一旦休職。その後の演奏活動をきっかけに子育てと並行して1999年より拠点を変え、都内の港区白金高輪教室を開設しSUZUKI復職し、現在は麻布十番教室と2教室受け持っています。

親として、鈴木鎮一先生の教育思想はどの家庭でも、またどんな子どもに対してでも、『子育ての真髄』であることを実体験として感じながら、スズキ・メソード指導者としても日々精進しています。

昨今では、少々扱いにくさを感じると、障がいに結びつけ、解決しようということが多くなってきているように感じます。たとえ少しの障がいがあったとしても、有無に関係なく、限りない可能性を秘めて生まれてきている子どもです。どの子に対しても、その子の力を信じ、できることを諦めず、目標を高くもち、音楽を媒体に、愛情をもってじっくり向き合うこと、を日々の指導で心がけています。